SHAWN TSUJII'S

スランプから一気に回復に向かえる方法

〜しばらくブランクのあった人や、コロナぼけ状態から回復できていない門下生へ〜

ショーンだ。こんにちは!

コロナ禍で思うように人と会えない状況が全世界的に続いていますが、お前たちはお元気ですか?

最近知り合いと直接会う機会はありましたか?

なかなか会えないよね。

私は久しぶりに人と会うと、嬉しい反面、少し考えさせられることもある。

「あれ!?この人って前はもっと生き生きしていたのでは?もっと尖っていたのでは?」

4分の1の人がコロナぼけ状態で、無気力になっているというか、顔つきにも言動にも、なぜか以前の精彩さが見られなくなっているのだ。

「何かをしないといけないのだが、何をしたらいいのかわからない」
「英語の勉強をやらないといけないのだが、何をしたらいいのかわからない」

そういう人が増えている。

そういう状態に陥っている人に共通しているのが、

「何もやっていないから、何をしたらいいのかわからない」
なのだ。

この点については、私の尊敬している国際的な投資家奥田氏が実に詳しいのだが、お前たちも、ちょっと考えてみてくれ。

わかるだろ?

もし、今何かをやっていたら、例えば英語の基礎的な語彙を増やすのでも良いが、何かにコミットして取り組んでいたら、「自分は次に何をしたら良いか?」というのは勝手に見えてくる。

少しでも何かにコミットしていたら「何をやったらよいのか」なんて考えなくても、次から次に「やりたいこと」が現れてくるのだ。

「何をしたらいいのかわからない」

これは情報の洪水に身を投じている現代の多くの人が抱えてしまう落とし穴なので、門下生のお前たちは心に留めておいてくれ給え。

では、それをどう打破するのか?

升砲館でいつも言ってる、1日2秒ルールを思い出し給え。

扁桃体の過剰反応を抑えるためにも、脳に負担とならない範囲で、何かを一生懸命にやることだ。

とりあえずは、2秒だけで良いので何かにコミットして一生懸命やり給え。

時間はかけるなよ。

英国の人間国宝級のクラシックギタリストである巨匠ジョン・ウィリアムズ氏は、彼の父親もプロのギタリストだったがその指導は「毎日の練習は30分以内。それ以外はギターに触るのも禁止」という厳しい掟だった。

ジョン・ウィリアムズは父親の言いつけを守って、本当に1日30分の練習で国宝級のクラシックギタリストになった。

かける時間は重要ではない。

試しに、今から2秒で以下の英語表現を覚えて欲しい。昔の人が物差しではなく、親指で距離を測ったことに由来する表現だ。

“You can do it by rule of thumb.”
「テキトーにやっておいてくれたらいいよ。」

直訳すると「親指の法則でやってくれたら良いよ」ということだ。

上記英文の暗記、もし2秒で無理なら、3秒かけても良いよ。

3秒で無理なら4秒でも良い。

米国の生物行動学者のロバート・モーラー博士によれば、大きなことをやろうとすればするほど、闘争・逃走反応を司る大脳辺縁系の扁桃体が拒絶する。

だから、扁桃体が反応しないぐらいに、ほんの少しだけ、小さなことからやるのが重要なのだ。

・メール全体を書こうと思わない。一行だけ書くだけでよい。
・10km走ろうなんて思わない。10メートル走るだけでよい。

10メートル走るつもりで走り始めて、結果的に何キロメートルも走ってしまう。

それが脳への負担を減らすために良い考え方なのだ。

だから、上記の英文”You can do it by rule of thumb.”をちゃんと覚えるのに結果的に20分かかったとしても、それは全然構わない。

英語を覚えるとき1時間かけてじっくり覚えようなんて考えては絶対にいけない。脳の扁桃体の過剰反応により、苦しくなる、めんどくさくなる。

「今日は睡眠不足だから、明日からやろうかな」などの思考は、お前の脳が扁桃体にハイジャックされたときに出てくる思考だ。

さぁ、今すぐ何かに取り組もう!!

2秒でいいから!

その方がズッとラクだぞ。

お前たち、がんばれよ!コロナに負けるなよ!


ショーンツジイ

文化人類学者
英語道場 升砲館 館長


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