SHAWN TSUJII'S

Live in the time of now. (今に生きろ)

こんばんは、ショーンだ。

守破離(しゅはり)という言葉を聞かれたことはあるかね?
武道や伝統芸術でよく用いられる表現だ。

学びの三段階で、先ずは師の教えを固く守って修行、次にその教えを自分に合わせて破るくらい研究、最後は師から離れてもやっていけるくらいに自立する。という考え方である。

私は、お前に自立した英語話者になって欲しい。
私は、お前に幸せになって欲しい。
それが私の強い欲求である。

そのためにも、練習のときボーとした状態でいては、発見の機会を失うことは必然であるから、注意してくれたまえ。

お前は、子供のときに遊戯に夢中になったことを覚えているか?
没入すると、世界が変わる。楽しくなる。

気を抜かないこと。
Stay alertだ。

それが上手くできれば、お前は思考の雑音に惑わされることなく、「今」の世界にいることができる。

「今」に住まう。

ガンを告知された途端に、木々は美しく佇まい、妻は世界一美しく見え、空気は肺の細胞ひとつひとつに入ってくる、など、日常生活の美しさに気づくことがあると言うが、まさしくそれが「今」に住まうということである。

英語マスターに至る過程の中で、非常に重大な要素が”Live in the time of now.(今に住まう)”ことである。

インド出身の哲学家クリシュナムルティの言葉を借りれば、「この部屋に蛇がいると思って(それぐらいの緊張感を持って)おやりなさい」ということである。

練習というのは、内的発見と自立への道しるべ。
よく言われる「ひたすら練習」ということばに惑わされてはいけない。
私の経験から言えば、「ひたすら練習」する者は、ボーとして無駄な反復練習をする者が多い。
自立できないのだ。

お前にはそうなって欲しくない。
緊張感と高揚感を持って「今」の世界にいれば、練習の効果が倍増するぞ。
自分の部屋に、猛毒のキングコブラがいると思って練習してくれたまえ。

それがお前のためになる。


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