第1章 「英語が嫌いだ」「英語は要らない」と思っているあなたへ
《質問07》大人なのに英語を習っていることが周囲にばれるのが恥ずかしい
人は皆、生き方が違いますし、英語に対する認識もそれぞれ異なります。なかには英語の必要性をまったく認めない人もいれば、英語は子供の習い事だと思っている人、英語ができるようになって何の得があるのかと思っている人など、さまざまです。
今この記事を読まれているあなたは、自分の人生やアイデンティティで英語の必要性を認識しているものの、もし升砲館で英語を学ぶことになれば、このような人々から奇異な目で見られはしないかと心配しているのでしょう。
しかし周囲の目といっても、「英語の本当の面白さや醍醐味」というものを知らない人の意見は当を得たものではなく、無責任きわまりないものです。中には無条件であなたの努力をバカにする冷笑主義者(シニシスト)もいるかもしれません。もしあなたがこれらの人々の言うことに従ったとしても、これらの人々があなたにとって幸せになる道を教えてくれるわけではありません。
加えて、多くの人は、あなたの気持ちなどわかってくれません。すなわち、彼らはあなたにとって「どれだけ英語が大切な存在なのか?」ということをわかってくれないのです。
私もあなたと同じです。英語教育は私にとって非常に重要です。英語教育は私の天命だと思っています。13歳のときに「日本人を学校教育の英語から助け出す」と決意し、16歳で英語教育に身を奉じること以来32年、英語教育について考えなかった日は1日もありません。
私が20代のとき、テナントビルの管理会社の男性(Hさん)に私の職業を伝えたところ、Hさんはすかさず私にこう言いました。
「あ、英会話ですか。ラクで良いですよね、喋ってるだけでいいんですから。僕も英語の先生になりたいですよ。」
あなたの気持ちやあなたのことをよく知ろうとせずに決めつけてくる人は多くいます。私は内心、Hさんの発言に少々立腹しましたが、彼の発言は軽く受け流して、変わらず自分の道を歩み続けました。。
しかし、もし、私がHさんの言ったことを真に受けて「あぁ、英語のレッスンは喋ってるだけで良いのでラクできる」という考えに従ったら、どうなっていたのでしょうか?
そこには、自分の生徒をバイリンガルにすることに情熱を燃やす本来の私はいないでしょう。
私は断言しますが、私と同じく、あなたにもバイリンガル的素質があるのです。
他人の目を気にして、あなたが至高の宝であるあなたのバイリンガル的才能を引き出さずに無為に過ごすことは、あなたの人生にとって大きな損失になるのです。
現代は「心の時代」とも言われ、世間でも人生を充実させるために心の必要性を認識している人が増えています。
それなのに、ほとんどの日本人は学校教育にやられて、心のない乾燥した英語しか話せていません。
私は日本のためにも「心のある英語話者」がひとりでも多く増えて欲しいのです。
あなたが英語がうまくなることが、日本の将来を担う子供たちへの道標となるのです。
大人になってから英語をやることに対して、たまには心ない人から奇異な目で見られることがあるかもしれません。しかし「まず自分が英語がうまくなることによって、日本や世界の将来に貢献する」という、強い信念と誇りをもって英語に励むならば、周囲の人もやがてはあなたを見直して尊敬の眼差しを向けるようになるでしょう。
また、職場で「すでに英語のできる人」と思われているのに、今更、英語を習っているとばれるのが恥ずかしいと思う人もいます。あなたは大丈夫ですか?そんなもの、恥ずかしがってはいけませんよ。成長や前進を続ける人間ほど、キラキラ魅力的に輝いているものはないのです。
どうか、取り越し苦労や弱気をふり払い、勇気をもって英語を志し、正々堂々と人生の大道を歩んで下さい。