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地獄のような失敗例から学ぶ、海外での英語プレゼンで失敗しないための方策

おはよう、升砲館ショーンだ。

先週はビッキーが開講している初心者向けZクラスに、新しい仲間Cさんが入門した。BMWのスポーツモデルをぶっ飛ばし、女性ロッカー、アンルイスを彷彿させる女性である。息子さんの彼女が外国人ということで、コミュニケーションに英語が必要だそうだ。

もとから明るく元気なZクラスに、フレンドリーで明るい人柄のCさんが加わり、これからが楽しみだ。

さて、今日は、日本企業のサンフランシスコでのプレゼンの大失敗例をお伝えする。

英語プレゼンで失敗しないためには、何をすれば良いのだろうか?

それは、、、

もくじ

TOEICしか英語対策をしていない日系企業

ご存知のように、現在日本企業の英語対策はTOEIC頼みで、とにかく社員の「TOEICの点数が高ければ良し」となっている。

TOEICは基礎的な語彙やその聞き取りのための試験なので、実際は990点の満点の人でも英語でスピーチができるわけではない。

中学の定期テストの国語で満点を取っても、実社会で成功できるわけではないことと同じようなものだ。

そのような中、この悲劇は起こった。

悪夢のようなサンフランシスコでの日本企業のプレゼンテーション

数年前、日本の民間企業数社がサンフランシスコでの大々的なビジネスカンファレンスに参加して、プレゼンテーションを行った。

ただ、参加したどの日系企業もあまりに貧弱なスピーチ力で、何の注目も浴びずに本当に悲惨な結果に終わった。

見事に全く客が入らなかったのだが、日本での報道では、映像がアメリカ企業のプレゼンの満席のシーンとうまく合成されて、大成功のカンファレンスだったことになっていたのが興味深い。

当日は、大きなホールにまばらな人。

誰も聞いていない中での登壇で、スライドだけが虚しく進む。

質問もゼロ。

どんな気持ちで担当者は自分のプレゼンをしたのだろう。相当辛かっただろうし、大変気の毒に思う。

そのカンファレンスで日本企業のプレゼンを目撃した現地の人たちが、口を揃えて言っていたことが3つ。

  • 発音が悪すぎる
  • 声が小さすぎる
  • 何が言いたいのかわからない

発音とスピーチの問題に加え、欧米では意思決定が遅いと信用されない

ただ、そういう現地の声は裏側でささやかれるもので、直接日本企業の耳には届かない。

昭和や平成の日本は、優れた製品により国際競争を生き抜いてきた。

しかし、今は中国や韓国の企業のレベルや品質管理が飛躍的に向上し、日本の製造業は苦戦を強いられている。

しかも日本企業は稟議を通さないと意思決定できないので、スピードでも中国や韓国の企業に負けてしまう。

日本企業の担当者「契約?即答しかねます。日本に持ち帰って、検討します」

中国企業の担当者「では、契約しましょう」or「契約しません」

欧米では、意思決定が遅いと信用されないのだ

以下の今週の報道を見て欲しい。

世界競争力ランキング日本過去最低35位

https://news.yahoo.co.jp/articles/654935c368e6507d1b53dcf15dbe5ee20ca78ed9

スイスのビジネススクールIMDの調査によれば、世界競争力ランキングで日本は過去最低35位(64カ国中)となったそうだ。

その原因としては日本社会の高齢化給料の低さなどの要因が挙げられているが、ここでは民間の英語発信力について触れてみたい。

国際舞台での英語での発信力は非常に重要で、発音が悪いスピーチ力が低いのは、本当に命取りだ。

少しでも日本の国際競争力を復活させるためにも、日本は民間レベルで本腰を入れて英語の発音プレゼンスキルに力を入れる必要がある。

発音が悪ければ、スピーチ力が低ければ、日本の良いところを発信できなくなるばかりか、子供たちの未来のために文化を継承することすらできなくなってしまうのではないか?

それが私は怖い。

立ち上がれ日本!「発音なんかどうでも良い」とか、「日本人なのだから日本のやり方で十分」という考えでは、日本は今後やっていけないだろう

立ち上がれ、日本!

がんばれ、日本!

海外に出るとき、良い発音文化面のプロトコル熟知が絶対に必要だし、また、それらが強い武器になる。

「発音なんかどうでも良い」とか、「日本人なのだから日本のやり方で十分」という昭和や平成の旧来の考えでは、日本は今後大きなツケを払わないといけなくなるだろう。

江戸末期から明治にかけての大攘夷論。外国の良いところを日本に取り入れることによって、日本の独自性を存続させるという勝海舟や福沢諭吉先生の考え方である。

私はその思想の影響で升砲館を京都と東京に創設した。

とにかく、日本の存続のためにも、今すぐ英語発音スピーチ力、そして論理的思考(意思決定の速さも含む)の3つを鍛えよう!

そういうところを根本的に指導している英語スクールはない。

我田引水になるが、普通の英語学習法ではそれらを得るのは無理なので、升砲館でやるしかないと思う。

今日も笑顔で良い一日を。


ショーンツジイ

文化人類学者
英語道場 升砲館 館長


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