おはよう、ショーンだ。昨日の東京半蔵門道場では、7年ぶりにS(東京都・男性)が升砲館に復活すると共に、初参加となったT(神奈川県・女性)も素晴らしい姿勢で稽古に臨み、皆が非常に楽しく盛り上がった回だった。
喜び、興奮、笑顔。本当に最高の1日だった。
さらには、昨日は3年ぶりに元門下生のN(東京都・公務員・女性)が升砲館を訪問してくれ、来月から復活することに。コロナ禍で一旦升砲館を離れていた門下生が、こうやって戻ってきてくれることが、私はとても嬉しい。
生きててくれてありがとう!
そんな気持ちだ。
Sは、この7年の間に一部上場企業の社長も務めて、その後、多くの修羅場を潜り抜けてきていたり、3年ぶりのNはその間に結婚していたりと、多くのドラマがある。
そして、二人とも口を揃えて言っていたのが、「もうショーンは自分のことを覚えていないと思っていた」ということだった。
2015年の創設以来、升砲館に入門した人は500人以上いるが、私は全員覚えているよ。もちろん、Sのことも、Nのことも、顔も声も全部覚えている。当たり前だよ。
人によって英語学習の目的は様々だ。
コンサルのSは仕事のために英語が必要で、公務員のNは趣味として英語を再開する。
SとN、そして昨日が初日だったT、みんなそれぞれが英語と一体化した、最高のイングリッシュスピーカーになりますように!
懇親会では、Sは下記の動画のE(東京都・会社員)と隣同士になり、5時間のミーティングで議長になった話などでいっぱい盛り上がっていて、それも私は嬉しかった。
みんな、升砲館に集ってくれてありがとう。私は幸せ者だよ。
さて「英語をマスターするためには、何が必要なのか?」というようなテーマはよく出るので、今日は逆に「英語をマスターするためには、何が不要なのか?」という話を簡潔に述べようと思う。
英語をマスターするためには、何が不要なのか?
結論から言えば、「自信をつけないといけない」という自信信仰?は、全くもって不要。
「英語が話せないのは自信がないからだ」と言う人が多い。一般的に教師も生徒も、そういう風に考えている。
本当のことを言えば、英語が話せるようになるには、自信も信念も要らないよ。全く要らない。
アメリカ人英会話講師も日本人英語教師も、世間の教師たちは、あまりにも学校教育の影響を受けすぎている。
実際、彼らが生徒にする「もっと自信を持って」というアドバイスなど、何の値打ちもない。
他人から「自信を持って」とアドバイスを受けて、「はい!」と言って自信を持てる人なんて存在するのか?
そんな人いないよ。
アパレル店で「この服がいいよ」と言われて、「じゃあ、それを買います」みたいなやり取りじゃないんだから。
教師も生徒も、皆が「自信がないといけない」という強力な条件付けをされてしまっている。
「自信がないから、うまくできない」という幻想
クモが巣を作るとき、そこに信念はあるのか?自信はあるのか?
あなたが子どもだったき、自信や信念があったから日本語をマスターすることができたのだろうか?
「自信を付けないと英語は話せない」なんて、全く的外れ。
そんなものなくても、私たちヒトはことばを話し、聞き、書くことができる。
のび太の「うまくなったら練習するよ」と同じで、順番が違う。
すなわち、「自信があるから、英語ができるようになる」のではなく、英語でコミュニケーションがやっていけるようになるから、自信が付いてくるだけなのにね。
大切なことは、強制されない自由だよ。
そして、世間の教師たちが何をしているのか、ちょっと考えてほしい。
いちいち生徒を叱る語学教師たち
あなたがうまくできないときに、いちいちミスを指摘したり、あなたを叱る語学教師。
わざわざあなたを叱って、あなたの自信を失わせておいて、「あなたには自信が欠けている、自信をつけなさい」とアドバイスする語学教師たち。
患者にわざと塩分をたっぷり摂らせておいて、「あなたは健康に対する意識が低い、塩分を控えなさい」とアドバイスする医者のようなものだ。
日本にもアメリカにも、YouTubeにも、そんな語学教師がうようよいる。
自信なんか不要だ。
自信が必要という幻想から、自由になろう。
自信などなくても、あなたは必ず英語の使い手になれる。
自分を好きになろう!自分を愛そう!それは本当に大切だよ。
真実を知らされていない日本人英語学習者が、一人でも多く救われますように。
ショーンツジイ
文化人類学者・英語教育家
英語道場 升砲館 館長

