SHAWN TSUJII'S

あなたの心を潰す英会話業界の闇

英語は常識的なメソッドではいくらやっても大してうまくならない

あなたや、あなたの身の回りに以下のような学習法に身を投じた経験のある人はいないだろうか?

もくじ

常識的なやり方があなたの英語人生の可能性を潰している

  • 音声をたくさん聞いて耳を慣らす
  • ネイティブとの会話の量をこなす
  • TOEICで800点を取得する
  • 基本単語3,000語を暗記する
  • 表現を覚える
  • 音読やシャドーイングで口を鍛える
  • フォニックスで発音を向上させる
  • 正確な会話ができるように文法を学ぶ
  • 留学する。英語圏に引っ越す

上記のいずれの学習法も、いたって正当に見えるだろう。

しかし、あなたや、あなたの身の回りの人は、それらのやり方で本当に英語がうまくなっただろうか?

その通り。大して上達しないのが現実である。

上記のような当たり前のやり方をいくら続けても、上達なんか微々たるもので、あなたが流暢で自然な英語を獲得する日は決してやってこない。

そして、恐ろしいことに、英会話業界自身もその事実を知りながら、日々、あなたに英語を指導しているのだ。

英会話業界の不都合な真実 その①
「そもそも講師が日本人の英語が本当にうまくなるとは思っていない」

世の中の英会話業界には色々な問題があるが、この業界で私が一番気にくわない点は、英会話業界に関わる人間自体が「日本人が本当に英語が話せるようになる」とは本心では思っていないことである。

「大人から英語がうまくなるなんて無理だ」と諦めている。

ネイティブ講師、日本人講師に関わらず、指導者側がすでに諦めている。

そして、その本心をあなたに隠している。

英語が2~3週間でペラペラになる教材など真っ赤なウソであることぐらいは、あなたも感づいているだろう。

聞き流すだけで英語ができるという教材も売っているが、彼らはあなたに何年聞き流させるつもりなのだろう。

100年ぐらい聞き流したら少々の効果は出てくるかもしれないが、あなたの人生はそこまで長くない。

彼らもそれを知っていて、教材を売っている。

スマートフォンひとつで英語がマスターできる!なども、単に一からあなたに暗記させるだけで、英語が流暢に話せるようにはなれない。

では、巷の英会話スクールはどうなのか?

英会話業界の不都合な真実 その②
「英会話業界は、実は役立たずの学校教育と中身は同じ」

本質的な意味で、英会話スクールで行われている指導法というものは、結局は役立たずの学校教育の延長に過ぎない。

それは大手英会話スクールも個人経営の教室でも変わらない。恐ろしいほど似たり寄ったりなのだ。

英会話スクールのやっていることは、学校のようなお固い授業の雰囲気を、カジュアルな雰囲気に変えているだけで、中身は学校教育と同じである。

例えば、あなたは中学生時代、体育の授業でバスケットボールをしただろう。

授業中、体育の先生はバスケットボールのテクニックもマインドも教えない。バスケットボール部員がうまくやるのをみんなで見ていただけで、できない生徒はできないままだっただろう?

英会話業界も学校教育となんら変わりはなく、できない人はできないまま。

それが現実なのである。

すわなち、英会話のレッスンを受けても、ネイティブのように話せるようにはなれない。

「確かに今は英語が話せないが、レッスンを受け続けると、いつの日か自分は流暢な英語話者になれるはずだ。」

そのはかない幻想の提供の上に成り立っているのが、一見、華やかに見える民間英会話スクールの本当の姿である。

私から言わせれば、英会話業界のメインストリームは「現世では自分は不幸かもしれないが、お布施をするとあの世で幸せになれる」のような、うさんくさい宗教の構造と何ら変わりはない。

私は、現世であなたに英語話者となって欲しいのだ。死んでからでは遅い。

自分たちのメソッドが科学的で優れたもののように喧伝するスクールもあるが、ほとんどの場合、彼らのメソッドは一貫性のない無節操な思いつきの寄せ集めで、いくらやってもそれほど上達しない。

彼らが宣伝するように英語がペラペラになるなど、完全に絵に描いた餅だ。

では、英語が話せる指標として企業や学校に採用されているTOEIC。その点数を上げるのはどうか?

英会話業界の不都合な真実 その③
「TOEICをやっても英語が話せるようにはならない」

そのような状況の中、2000年以降のTOEICの流行は、英会話業界にとって福音だった。

なにしろ、英語が本当にうまくなることではなく、TOEICの点数を伸ばすことに、目的をすり替えることができるのだから。

「え、TOEICのスコアが高ければ英語が話せるんじゃないの!?」と思うかもしれないが、それは幻想だ。

TOEICの試験でいくらハイスコアを取っても、英語でうまくコミュニケーションできるようにはならない。私の生徒の中にはTOEIC990点の者が50人以上いたし、その中には30回以上990点を取っている生徒もいたので、その辺の実情はよくわかっている。

なぜTOEICでハイスコアを取っても英語コミュニケーションができないのか?

ちょっと考えたらすぐわかることだ。

例えば、中学や高校の国語の定期テストで100点が取れても、その人の実生活でのコミュニケーション力が高いとは言えないのと同じだ。

国語のテストが満点でも、プレゼンテーションができるわけではないし、対人コミュニケーション能力が優れているわけでもないだろう?

もちろん、見栄えが良いので、TOEICのスコアは高いに越したことはない。

しかし、英会話業界は「TOEICのスコアが高いと英語が話せる」という印象操作に頼り切っており、あなたも彼らのターゲットの一人である。

では、英語が話せるようになりたいあなたのために、英会話スクールではどのようなレッスンが行われているのか?

英会話業界の不都合な真実 その④
「やってもうまくなることのない英会話スクールのレッスン」

世界中のあらゆる英会話スクールで、ケンブリッジやオックスフォードなど、大手の教材出版社のテキストが採用されている。

人気テキストの中身は画一的で、それほどの差はない。

大手の語学学校で、自分たちのオリジナルテキストがあることを標榜しているところもあるが、表紙を変えただけで中身は市販のものと同じだったりする。

また、単に利益を増やすために自分たちで作ったテキストを売っているところも多いが、ケチって作った自前のテキストは、潤沢な資金のある大手出版社のテキストの品質に遠く及ばないのが現実だ。

英会話スクールであなたが購入を勧められる大手出版社の人気テキストには、講師用のマニュアルが用意されている。

あなたが目にすることのない講師用マニュアルには、レッスンの進め方や各課題の解答などが詳細に書かれていて、どんな素人講師でもバカ講師でも一応レッスンの体裁を整えられるようになっている。

あなたがお金を払って受講しているのは、そういうレッスンなのだ。

それは、あなたを始め、英語を志す人なら誰しもが持つ異文化への敬慕を巧みに利用したすり替えである。極めて不誠実な行いだ。

英会話スクールがこぞって大手出版社の出しているテキストを採用するのは、手間ヒマかけて講師を育てなくても済むので、労力や経費が節約できるからなのである。

彼らは、あなたが上達しなくても気にしないのだ。

さて、実際のレッスンでの会話練習の部分は、あなたはテキストに載っているダイアログで数回ロールプレイを行う。

ギクシャクしていて、あなたの英語は不自然なままだが、講師は直さない。あなたが自然に話せるようになるなんて、思っていないのだ。

リスニングの練習は、テキスト付属の音声教材をあなたに聞かせるだけである。

リスニング練習と言っても、単にあなたが聞き取った回答と、講師用テキストに書いてある解答の答え合わせに終始するので、聞き方の技術をきちんと教えるわけではない。

そして、お飾り程度のリピートアフターミーの発音練習。

日本語と英語ではどのように発声法や筋肉の使い方が違うのか?ということを講師自身も知らないので、あなたは外国人講師と同じ音など100%出せない。

根本的にスタート地点がちがうので、できないことを一万回反復してもあなたは上達しない。

外国人講師もその辺は諦めているので、何度かあなたにリピートさせたら、エクセレント!と褒めて次の課題へと進む。

あとは、実践ということで、講師と他愛のないお喋りをしてレッスンが終わる。全く実践性なんてないのにね。

私は断言するが、それでは英語ができるようにはならない。

残念ながら、あなたが英会話業界で得ることができるのは、ホンの少し英語の知識が付く程度のベネフィットに過ぎない。

すなわち、あなたは「英語が話せるようになる」という成果のために英会話スクールにお金を払っているのではなく、値打ちのない「レッスンの時間数」や役に立たない「教材やメソッド」にお金を払わされているに過ぎないのだ。

痩せないエステの施術にお金を払って、通い続けるのと同じ。

まさか!と思うかもしれないが、それが現実だ。

あなたが上達しなかったとき、英会話スクールは「英語がうまくならないのは、自分に才能がないせいだ」「自分が努力しなかったからだ」とあなたに思わせて責任逃れをするのが得意なので、英会話スクールの無責任な立場は今日も安泰である。

役に立たないメソッドをいくらやったところで、受講者はお金、時間、労力などの自分のリソースを無駄に消費するだけだ。

インターネットの時代となり、まさに情報の洪水のような状態に囲まれている今日、英会話スクールや教材の広告も異様な量となっている。

正直言うと、広告に用いられている魅力的な文句は全部嘘と考えても間違いないよ。

ひとりでも多くの人が、救われますように。


ショーンツジイ

文化人類学者
英語道場 升砲館 館長


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