こんにちは、ショーンだ。
東京升砲館の20代の男性門下生が、秘めた悩みを持っていた。
彼は東京生まれ東京育ちの生粋の「街の人」で、地方出身者から見れば羨ましい限りなのだが、彼には彼だけの悩みがあった。
小学生のときから、彼は日本社会に合わない気がしていたという。
日本社会は息苦しい。少し意見を出しただけでも文句を言っていると取られたり、少しでも目立つと眉をひそめられたり。。。
その気持ちはわかる。
私も乗り越えて来たからね。
文化人類学者ベネディクトによれば、日本社会は幼児と老人に「最大限の自由とわがまま」が認められているが、結婚適齢期あたりをピークとして「社会的な抑圧」のレベルが最大になるという。
精神医学者土居健郎も同様のことを指摘しているが、日本社会は儒教思想の「子供は生まれながらにして善である」とする性善説の影響が強いので、子供(特に幼児)はわがままを言っても自然なこととされるのだ。
そのように、大人が幼児に合わせてやる傾向が強い日本社会だが、それはキリスト教的な「人は生まれながらにして罪人」と捉え「子供が大人に合わせる」のを強調する英語文化圏の風潮とは大きく異なる。
また、何百年も続く儒教独自の厳格な「年功序列」制度によって、日本では高齢者はわがまま言いたい放題となりやすい傾向が観察される。
要するに、日本では小学校時代から65歳で社会人の定年を迎えるまで、社会の「抑圧」や「息苦しさ」は続く。
いわゆる「ムラ社会=日本」だ。
「え、自分は日本はそんなに息苦しいと思ったことないですが?」と思う人もいるだろうが、ちょっと聞いてくれ。
これは、運にも左右されるのだ。
小学校など学校教育で、すばらしい教師やクラスメートに恵まれた人は運良くまっすぐ育てるが、運悪く意地悪でソシオパス的な性質を持つ教師に受け持たれた児童などは、コミュ障の症状が出てきてしまうことも多い。もちろん、毒親に育てられた児童も同じように、またはそれ以上に苦しむ。
だから、もしあなたがすばらしい親御さん、すばらしい友達、すばらしい教師、すばらしい上司や先輩、すばらしい顧客に囲まれてやってきたのであれば、あなたは日本社会にはそれほど息苦しさを感じていないだろう。
しかしながら、小さなころにトラウマ的なダメージを受けた人は、大人になっても過敏な体質が続くことが多い。ちょうどアレルギー体質のようなものなので、私はそれを「ムラ社会アレルギー」と読んでいる。
あ、これは日本という国をディスってるわけじゃないぞ。
日本はすばらしい国だが、その中で暮らしている人の中には、同調圧力の強さや抑圧などに苦しんでいる敏感な体質の人がいる。彼らをサポートするための手がかりとして、私はそれを「ムラ社会アレルギー」と呼んでいるのだ。
私は、血液検査の結果、乳製品アレルギー、酵母菌アレルギーだということなので、ミルクやパンに気をつけて暮らしている。
同様に、ムラ社会アレルギーの人は、同調圧力を加えてくる集団や、常識論を振りかざす人、自己愛性人格障害の人たちとの付き合い方に気をつけなくてはならない。
私は、伸び伸びして毎日を暮らしているし、確かにすごく伸び伸びしているように見えると思うが、それは私が私の長年の「ムラ社会アレルギー」とうまく向き合っているからだ。
私は「ムラ社会アレルギー」の人を助けるために升砲館をやっている。
私の敬愛するDavid Lee Roth氏は、自身のロックバンドVan Halenのことを「世界唯一の最も原始的なセラピーであるエンターテイメントである」と述べた。
ならば、私はこう言おう。
“Shohokan is the singular most primal therapeutic form of intellectual entertainment available around the world.”
「升砲館は世界で唯一の最も根本的なセラピーの形を取る知的エンターテインメントである。」
そうなのだ。
升砲館の稽古は、気持ちが良いぞ!
ははは!抑圧されたうっぷんを晴らす!それが気持ち良いのだ!
セラピーのようなものだ。
と、いうことで、ムラ社会アレルギーの自覚のある人もそうでない人も、短期間で英語がうまくなりたい人、英語で日頃のうっぷんを晴らしたい人たちのために、私は急遽「升砲館ミニ合宿」たるものを行うことにした。
期間は今週末の8月7日(土)〜9日(月)、もしくは翌週の13日(金)〜15日(日)、場所は升砲館比叡山道場
人数は限定4名のみ。
宿泊費、食費込み。
席が埋まらないうちに、お申し込みくれ給え。
大人になってから外国語を学ぶことは、私たちに勇気と自信、笑顔を与えてくれる。
みんなでストレス解消して、健やかな気持ちで「英語の夏」を楽しもう!
ムラ社会アレルギーに打ち勝とう!コロナに打ち勝とう!
楽しい英語猛稽古で日頃のうっぷんを晴らそう!
愛を込めて。
ショーンツジイ
文化人類学者・英語教育家
英語道場 升砲館 館長