「間違えないように発音しよう」
「美しく話そう」
「ネイティブのように聞こえたい」
そんな意識がよぎった瞬間、英語はたちまち不自然になる。
言葉が凍り、呼吸が止まり、心が閉じてしまう。
古代ギリシャの医師ヒポクラテス(BC460 – BC370)は言った。
「万物はひとつの呼吸の中で調和している」
自然な英語とは、その大きな流れに、自分の呼吸を溶け込ませることだ。
言葉を「操作」しようとせず、ただその流れに身を任せる。
例えば、フランスの画家スーラは、自らの作品が詩的だと評されたとき、こう返した。
「詩的?とんでもない。私はただ、自分の技法で描いただけだよ。」
彼は詩的に絵を描こうとしたのではない。
ただ、無心に描いたのだ。
子犬が、初めて雪に触れたとき。
小さな足が冷たい雪を踏みしめ、跳ね、滑り、戸惑いながらも世界に触れていく。
意図はない。だが美しい。
意識されていない行為の中に、調和が宿る。
そこには「上手く話そう」「正しく聞こえよう」といった思考は存在しない。
ただ、「今ここ」に生きているという静かな神聖さがあるだけだ。
だから、初心者か上級者かは問題ではない。
そこにあなたの声が在り、宇宙と調和しているなら、それが自然なのだ。
英語は、「正解」に向かうものではない。
存在が響くものだ。
それはまるで、ピタゴラスが語った「天球の音楽」のように、
多様にして一様な、美しい響き。
私はその響きに、心を打たれるのだ。

英語上級者・超上級者・プロ専用
上位コース《升砲館インスティテュート》入門編
崖っぷちの人にも

本格英語発音矯正
正しい発声と発音、リズムを身に付ける
《升砲館アカデミー》の体験はこちらから

という大人の方対象
ブランクが長くても大丈夫です
個人面談であなたの声を聞かせてください




