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言霊(ことだま)と英語習得について

言霊(ことだま)と英語習得について

写真は何年か前のシンガポールにて。9万人を動員するアジア最大のアニメの祭典AFAで司会をしたときに、ステージ横から誰かが撮ってくれたもの。

写真に写っているのは一部だけで、実際はすごく巨大な会場だった。

私に割り当てられた出番は30分だけだったのだが、このような舞台で司会をやらせてもらえたことは大変光栄だった😄

エネルギーが満ち溢れていた感動的な空間だった。

国籍も性別も何も関係ない。

冷めた人間など一人もいなかった。

会場に集まった9万人のエネルギーの塊は、例えるなら巨大な宗教行事のよう。

魂を揺さぶるものだった。

ひとりひとりが発するエネルギーは、神性を帯びたものだった。

さて、今日は「言葉」と「神性」との関わりについて書こうと思う。

あまりに身近すぎるあまり多くの人が見過ごしているが、言葉それ自体が「宗教的」な存在だというのを、私はあなたに知って欲しいからである。

「ことば=宇宙」

古代の人々は知っていた。

言葉はただの音ではなく、形而上的な存在であったことを。

日本には古くから「言霊(ことだま)」という言葉がある。

それは、言葉には魂が宿り、現実を動かす力があるという、静かな信仰だ。

この感覚は、日本だけのものではない。

私たちヒトは遥かなる太古から、言葉と宇宙の深い関係を感じ取ってきた。

ヘラクレイトス(紀元前540年 – 紀元前480年)は言った、「万物は流転すれど、ロゴス(言葉)は不変なり。」

古代ギリシャの哲学、特にストア派では、「ロゴス(言葉)」は宇宙を秩序づける理性や原理とされていたし、当時、言葉は単なる「記号」ではなく、「言葉=宇宙の構造そのもの」と考えられていた。

旧約聖書には”In the beginning was the Word, and the Word was with God, and the Word was God.(はじめに言葉があった。言葉は神と共にあった。言葉は神であった。)”と書かれている。

そのように、ユダヤ教やキリスト教のヘブライ思想も、もともとロゴス(ことば)信仰だった。

古代インドのサンスクリット文化では「マントラ」と呼ばれる音が、宇宙の深奥に響く鍵だとされていた。

音の響きそのものにエネルギーがあるとされ、その声の響きは、祈りであり、目覚めであり、創造の種でもあった。

多くのアフリカ先住民社会では、名を持つことは、魂を与えられることであった。

ある言葉は幸運を呼び、ある言葉はタブーとされ、それぞれが目に見えぬ霊たちと結びついていた。

北欧やケルトでの古代ゲルマンのルーン文字は、それ自体が魔術のようなものだ。音や形に魔術的な力が宿るとされ、呪文や護符として使われていた。

イスラームのスーフィズムでは、神の名を静かに唱え続ける。その響きは魂を清め、神とひとつになるための媒介なのだ。

言葉とは何か?

ソシュールのシニフィアンのような、ただの記号なのか?

ジュリアン・ジェインズの述べたような思考の道具なのか?

それとも、人類の歴史が示すように、目に見えぬ神性そのものなのか?

チョムスキーやピンカーは内在的言語と言ったが、あなたが話すとき、あなたは作文していない。

あなたが日々何気なく発している言葉は、宇宙や高次元から下りてきているものかもしれないよ。

私ショーンの仕事は英語を教えることではない。

16歳からお金をいただき英語を教えてきたので、正直言えば、寝ながらでもできるぐらい、英語を教えるなんて簡単なことだ。

私の仕事は、あなたを英語の使い手の領域に導くことである。

あなたが英語に目覚めるとき「気がついたら英語が下りてきて、口が勝手に話している」という境界を経験することになる。

初心者も上級者も関係ない、TOEICの点数も関係ない。

これだけは忘れないようにして欲しい。

君は英語ができるようになったから、高次元と繋がれたのではない。

高次元と繋がれたから、君は英語ができるようになった。

それが真実だよ。


ショーンツジイ

プロイングリッシュスピーカー育成ディレクター



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