SHAWN TSUJII'S

がんばる人間を茶化す行為は、心の暴力

おはよう、ショーンだ。私は23歳で英会話スクールを開校して以来、多くの日本人英語学習者と出会ってきた。

英語が大好きでイキイキと目を輝かせて学ぶ人、過去のトラウマから英語が苦痛になっている人、海外生活の長い上級者もいれば、中学1年の英語も忘れているのに突然仕事で英語が必要になって困っている人も。

上達が伸び悩むケースに、まあまあ共通していることがある。

心理的な問題だ。

がんばっている英語学習者のことを周囲が茶化すのだ。

「すごく張り切って、どうしたの?」
「うわー、笑かす!」
「日本人の癖に、やたら外国かぶれやな」
「発音なんかどうでもいいのに」
「その年で英語やって何になるの?」
「ははは、下手の横好きやな!」
「外国人になり切ってるの?違う人みたい」

などなど。

茶化している人には悪気はないのだろうが、その行為が友人の心を静かに傷つけている可能性を、私は理解してほしい。

「いやぁ、俺やったら、そんなん言われても気にならへんで!思ってること言って、何が悪い。」

と考える人もいるかもしれないが、あなたとその人は違うし、あなたは当事者の立場ではない安全地帯から、それを言っている。

気楽なものだ。

花粉アレルギーの無い人が、花粉アレルギーのある人の苦しみが全くわからないのと同じ。本人の悩みなど、本人にならないとわからないのにね。

私は、がんばっている人を茶化す行為は、心底嫌いである。

心に対する暴力だ。

ただ、残念ながら日本社会では、そのような無神経な行為が日常的に見られるのだ。

世界の中で日本だけに対人恐怖症の症例が多いのも、そのこととは無関係ではない。

茶化し行為のメカニズムや、対処法を学ぶことが必要だ。

闘う方法を知る。

そうでもしないと、この社会で大人になってから外国語がうまくなることなんて不可能に近いのだ。

あなたは、全てを乗り越えられる。

強く生きよう!

皆んな、がんばれよ。


ショーンツジイ

文化人類学者
英語道場 升砲館 館長


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