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「先生、国語の先生は字が綺麗なのに、英語の先生は発音が綺麗じゃなくても良いの?」中学校英語教諭Tさん40歳の苦悩

こんばんは、ショーンだ。

「先生、国語の先生は字が綺麗なのに、英語の先生は発音が綺麗じゃなくても良いの?」

Tさん40歳(中学校英語科教諭)は文化祭の準備で生徒と話し合っていたとき、フトこんな質問を受けた。

この質問をした生徒に悪気がないことはわかっているが、これはTさんの心を傷つけた。

それ以来、職場でアメリカ人のALT(Assistant Language Teacher: 外国語指導助手)と話すとき、なぜか生徒たちの眼差しを意識してしまい、以前のようには話せなくなってしまった。

同僚の前で英語を話すときも、聞かれているかもしれないと意識すると、なぜかすごく緊張する。

「最近は、ALTと自分の二人きりのときは英語が話せても、近くに誰かがいると英語が喋るのが嫌になりました。」

Tさんは海外経験は短期間の留学だけだったが、子供のころから英語が好きだった。Tさん自身が小学生のときに通っていた英語塾では、thの発音を褒められたこともあるし、Tさんは自分の英語の発音が悪いとは思っていなかった。

ただ、中学生は純粋なだけに正直過ぎて、ときには残酷にもなりうる。

「そこで、自分の英語を録音して聞いてみたら、下手すぎて愕然としました。英語に聞こえなかったのです。」

これは、私が昔指導していたTさんの経験談だ。

Tさんは升砲館式の発声、発音訓練に真剣に取り組んだ。

Tさんは「Tさん自身の英語」と本気で向き合った結果、英語教師として今まで持っていたフラストレーションやジレンマから解放された。

今まで、英語を話すときに眉間にシワを寄せていたTさんが、明るい笑顔で英語が話せるようになった。

「同僚の前でも生徒の前でも、英語を普通に話せるようになりました。」

私ショーンは、自分が経営するスクールで大人相手に教えているだけなので気楽なものだが、学校の先生は、生徒が万引きしたり、いじめ問題が発生したら、その度にもの凄く労力を割かなくてはいけないし、生徒の保護者(特にモンスターペアレンツ)を相手にするのにも莫大なリソースを費やさなくてはならないこともあり、時間的、精神的にも非常に大変なキツい仕事だと思う。

私は学校教育は嫌いだが、先生方には敬意を持っている。

とくかく、以前の記事でも触れたように、特に私が升砲館で意識しているのは、

①30〜40年かかっても得られない英語のスキルを、ごく短期間で得てもらうこと。
②忙しい社会人にとって負担のないやり方。時間的にも精神的にも。
③義務的労苦にならない、楽しい学びと実践。
④良い仲間。性格重視のコミュニティ。
⑤うまくできなかったときでも「オッケーオッケー」と笑って次に行ける練習環境。
⑥自分で発見する歓び。自分で発見したものでないと永続しない。

そして、

⑦超感動イングリッシュ。話し相手も、周囲の人たちも、自分自身も感動させる英語を身に着ける。近江商人ではないが「三方よし」の英語。

である。

インターネットやスマホなどで、ほぼ24時間、情報の洪水の中に生きている私たち現代人は、とにかく忙しい。脳味噌クタクタ。

「あぁ、仕事の他に、これだけ勉強しないといけないのか〜」

と思ってしまうと、ホントにキツい。

もし私自身が何か習い事をするにしても、そんなのは嫌だ。

高度なスキルを、できる限り生活の負担なくシンプルな形でマスター。しかも楽しく。

それが升砲館の目指すところだ。

そして、現在スランプ状態で苦しんでいる人にお伝えしたいことだが、私は断言するが、たとえあなたの英語生活がにっちもさっちもいかないぐらい行き詰まっているとしても、ようく注意して見てみると、絶対に、100%の確率で、どこかに打開策が潜んでいる。

私自身も、人生の中でどうしようもないような窮地に立たされたときでも、1ミリ以下の隙間から突破口を見つけて生き延びてきたからね。

打開策を見つけて、ラクになろう!

みんなで笑顔になろう!

愛を込めて。


ショーンツジイ

文化人類学者
英語道場 升砲館 館長


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