写真は、東京アメリカンクラブで義息子デニスと。
彼と私のライフワークのひとつ、いじめ撲滅。
今日は、定期的に取り上げているテーマ、「自己愛性人格障害(Narcissistic Personality Disorder)」について書こうと思う。
外面は良く、ぱっと見には“できる人”に見える。
知的で、ユーモアもあり、場を盛り上げるのも上手い。
一見すると、よく気が利いて、周囲の人の面倒もよく見てくれるようなタイプも多い。
だが、その“魅力的な外面”は、本物だろうか?
明るい外面の狭間に決まって挿入される
「あなたを傷つけるようなネガティブなほのめかし」
がある場合
彼らは、自己愛性人格障害者かもしれないよ。
危険な捕食者だ。
自己愛性人格障害者の行動規範は、“支配”と“所有”にある。
常に自分が中心でいないと気が済まず、
あなたが自分から“自由になる”兆しを見せると、急に機嫌を損ねる。
ターゲットになったあなたから、
時間、人脈、信頼、自由を徐々に奪っていく。
あなたが幸せそうにしているだけで、彼らはフラストレーションをためる。
あなたの能力や魅力が、彼らの「自尊心の飢え」を刺激してしまうからだ。
彼らは、あなたを孤立させる。
「みんながあなたのことを悪く言ってるよ」
そんなことを、二人きりの場面でささやく。
しかも、その“みんな”の顔と名前は、決して出てこない。
他人の目に見えないところで、あなたの自尊心をじわじわ削っていく。
それが、彼らのやり方だ。
捕食者である彼らは、職場や家庭内などあらゆるところに潜伏しているが、英会話レッスンが「狩場」になることもある。
英会話の個人レッスンやコーチングの場が、彼らにとって格好の“狩場”なのだ。
あなたができないと、責めてくる。
あなたができるようになると、不機嫌になる。
レッスンの主導権を常に自分が握り、
「あなたは私より下だ」と刷り込もうとする。
彼らにとって、生徒は「自分の優越感を満たすための存在」なのだ。
自己愛性人格障害者やソシオパスの厄介なところは、
嘘をつくことがネイティブレベルで自然であることだ。
嘘は彼らの母語である。
平気な顔で事実をねじ曲げ、
堂々とした態度で「嘘のリアリティ」を演出する。
彼らの嘘には、プロの精神科医でさえ手を焼くという。
まして一般の人が被害に遭った場合、
その混乱や精神的ダメージは計り知れない。
私の生徒の中にも、こういう経験を持つ人は何人もいた。
私も、自己愛性人格障害者が身近にいたので、
10年以上に渡り、長期間のフィールドワークを行った経験がある。
そのなかで明らかになったことがある。
彼らは変わらない。だが、こちらは変われる。
まずは、「距離を取ること」。
そして、自分の感覚を信じること。
アメリカの研究では、自己愛性人格障害・ソシオパスの割合は約5%(20人に1人)。
私は、日本社会にはもっと“静かなかたち”で潜在的に多くいると考えている。
もし、あなたが身近な人との関係で
言葉にできない違和感や消耗を感じているなら、
ひとりで抱え込まず、私に相談して欲しい
壊されてはならない。
米国の思想家アイン・ランド(1905 – 1982)はこう言った。
“You must not give in about what is right.”
「正しいことに関して、絶対に譲歩してはいけない。」
あなたが健やかに自分の人生を生きられますように。
PS 自己愛性人格障害者が詐欺師になっているケースもあるので気をつけて。結婚詐欺師は、金をぶんどるまでは「本気」と言われるぐらい、対人コントロールの技がプロらしい。

升砲館金剛會 ショーンツジイ
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