ショーンだ。東京升砲館の稽古のため先週から半蔵門、品川、お台場に滞在している。
今日は、なんて良い天気なんだろう!
青空、湾、高層ビル群、レインボーブリッジ。昔、手塚治虫氏の漫画に出てきたような未来の風景が、今、私の眼前に広がっている。
なんたる美しさよ。
今まで何度見たかわからないぐらい多くの回数見ているこの景色だが、私は今日もそう思うのだ。
未来というか宇宙を感じるというか、私はこの景色を見ると、いつも集中力が増して仕事や執筆にグッと集中できる。
ヒトって不思議だな。
ヒトはだいたい7万年ぐらい前に音声コミュニケーションを開始したと言われているが、よく考えてみると、なぜヒトがことばを話せるのかも不思議だ。
私はバイリンガルなので、英語や日本語を話すことは私にとっては実に簡単なことだ。
難しいのは、自分の生徒やクライアントをバイリンガルにすることだ。
私は自分の弟子たちに、「え、日本語喋れたんですか!?」と周囲に驚かれるぐらいの英語力や、国際社会で世界の人たちと対等にやって行けるリテラシーを獲得してもらいたくて、升砲館を創設した。
今の日本の子供たちが成長したとき、日本のことを誇れるように。
日本の未来のために。人類の未来のために。
存在自体が社会貢献となるようなバイリンガル話者を育成したい。
それが私の望みであり、ライフワークである。
先週の東京升砲館では、あるメソッドを用いたことにより門下生たちの認知能力が一気に上がって、驚くべきことが起こった。
初級者も上級者も、日本人が英語を喋っている感が全くない。
ネイティブにしか聞こえない。
お互いの英語を聞いて驚き合う門下生たち。
みんなの笑顔が心にしみる。
英語教師冥利に尽きる、最高の瞬間だ。
私はなんてありがたい仕事に奉職したのだろうか!
つくづく、そう感じる。
また、稽古のあとは、門下生たちが私の誕生日のためにサプライズパーティをしてくれた。
稽古が終わった瞬間、音楽が大音量で流れ始めて、私がびっくりしていると、いきなり門下生たちによる本格的なダンスパフォーマンスが始まった。
私は驚いた。のけぞるぐらいの見事なダンスだった。
あとで聞いたことだが、今までダンスなどやったことのない門下生たちが、なんと2ヶ月間毎日猛特訓して、この日のためにパフォーマンスを作り上げてくれたという。
当日の朝も門下生たちが公園に集合して、ダンスの最終リハーサルを行ったそうだ。
また、ボトルに私の顔のイラストが印刷されたシャンパンもプレゼントしてもらった。
「あぁ、もったいない。もったいなや。。。」
私の京都の祖母は、ちょっとでも私が祖母のために何かすると、いつも「もったいない、もったいない」と言って喜んでくれた。
今の私には、その祖母の気持ちがわかる。
このサプライズパーティをするために、門下生の皆、どれだけの時間とどれだけ大変な準備が必要だったのか。。。
どれだけ皆が心を砕いて、このパーティにためにプロジェクトを進めてくれていたのだろうか。。。
私は心の中で泣いた。
嬉しくて、むせび泣いた。
門下生たち、本当にありがとう。
私は世界一の幸せ者だ。