ショーンです。木目調のテレビ、そしてカセットテープが並んでる写真が、時代を感じさせますね。6歳のときです。
今日は日本の英語教育の歴史について少し触れます。
なぜかと言うと、個の時代の今、英会話をやるのに最高の時代だからです。
日本独自の「英会話」
日本ではメジャーな英会話ですが、海外にはありません。
海外には「英語スクール」や「語学スクール」はあっても、「英会話スクール」は無いのです。
昔から海外では、「会話」は自分で勝手にやるもので、わざわざスクールで学ぶようなものではないという認識でした。
そのような中、「英会話」という分野を新しく作った日本は、独自の道を歩むことに。
ちょっと歴史を見てみましょう。
昭和の日本を思い返しますと、
「あれだけ受験で英文法を学んだのに、英語が話せないではないか!これからは英会話の時代だ。」
と考えた人が多くいて、1980年代に英会話スクールというものが流行し始めました。
とはいえ、当時使われていた教科書はOxford大学出版のSide by Side。世界的なベストセラーでしたが、中身は文法ばかり。
それでも外国人講師に直接習えるというのが、当時の日本の英会話スクールの最大のセールスポイントでした。
まだNOVAは存在しておらず、当時有名だった大手はECCとジオス。
グループレッスンがメインだった英会話業界の中、1980代後半に大手英会話スクールのバイリンガルが、シャイな日本人向けに「プライベートレッスン」というものを発明。
「一対一なら、失敗しても恥ずかしくない!」ということで、新発明のプライベートレッスンは全国的に大流行し、バイリンガル社は一時代を築き上げることとなります。
しかし、バイリンガル社の時代は、長くは続きませんでした。
ある人物がバイリンガル社のビジネスモデルを無断で丸ごと借用して、英会話スクールを立ち上げたのです。
それが後に最大手まで上り詰める、英会話スクールNOVA。
不思議なご縁としか言いようがないのですが、僕はプライベートでバイリンガルの経営者とNOVAの創始者の両方と交流がありました。
1990年代の日本の英会話業界は、グループレッスンにせよ、プライベートレッスンにせよ、とにかく「外国人と喋ったら英語がうまくなれる」という印象操作に頼っていた時代。
2000年代に入ると、TOEICの大流行。「TOEICで高いスコアを取れば、英語が話せるようになる!」と皆が思っていた時代が始まります。
2010年代後半からは、TOEICの真実に多くの人が気づき始めて、英語コーチングが流行します。「スパルタ式でやれば、英語が話せるようになる」という考え方です。
そして、2020年代に入り、今は風の時代。
AIの発達により、性能の良い翻訳ツールが無料で使えるようになり、誰でもある程度の英文なら書ける時代がやってきました。
すばらしい時代だと思います。
本来、ことばはパーソナルなもので、やっとそういう時代がやってきたように思います。
文法やTOEIC対策などで、知識としての英語は少しは身につきますが、実際「話せる」「聞ける」というのは誰かに習ってできるようになるものではありません。
今後は、瞬間英作文や英語コーチング、発音もボイストレーニングなども、従来の英語メソッドはどんどん化石化して、役に立たなくなって行くことでしょう。
経験した人も多くいると思いますが、それらの旧式なメソッドは、最初の新鮮なうちは少しは効果がありますが、寿命が非常に短いのです。
うまくなった気がホンの少しするだけで、大抵の場合、それらのメソッドはすぐに鮮度を失います。
特に、制度化されたメソッドは、ホンの一瞬で新鮮さを失い、後は義務的な苦役が待っているだけです。
真の英語教育は、それ自体が楽しくないとダメだ。
風の時代に即した、一生楽しめる英語トレーニング。
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明日と明後日は、京都升砲館の集中稽古。
皆んな、がんばれよ!