おはよう、ショーンだ。写真は昔飼っていた愛犬ホイの写真。私は京都市中京区の御所南に住んでいたので、当時は毎日京都御所に散歩に行っていたものだ。本当に頭の良い子だった。
ホイとの思い出はたくさんあり、今もホイのことを思うと私は泣けてくる。
さて、今日の記事は。
嘘が多い英語教育業界
あぁ、くだらない。
昨今、最近できた英会話スクールによる「新しい英会話の学習法!発声法や発音を学ぶと英語が話せるようになる」のような広告が目立つが、そんな薄っぺらい嘘に騙されてはいけない。
何も新しくないのに、彼らはどうしてそんな嘘を堂々とつけるのだろう。
まず私ショーンについて言及すれば、升砲館の前身であるツジイイングリッシュスクールで、1990年代、今より30年前から発声法と発音を指導していた。当時の日本での発音教育といえば、UDA式発音指導がある程度知られた存在だったが、私はそれに対抗するため、「英語発音矯正」なることばを作って日本で初めて広告に用いたものだ。その「英語発音矯正」ということばを初めて全国誌に載せて、それを書店で手に取って見たときの私の気持ちは、今もよく覚えている。1996年のことだ。
日本の英語発音教育の黎明期。
ただ、私ショーンやUDA式よりも昔から、呼吸や発声、発音を教えていた人物がいた。
旧ソ連ウラジオストク育ちの中津燎子という英語教育家がおられた
中津燎子(1925年〜2011年)が、英語発音教育について呼吸や発声の重要性を記したノンフィクション作品『なんで英語やるの?』出したのは、なんと1974年。今から48年前だ。
中津燎子先生の著作は大宅壮一ノンフィクション賞を獲り、日本の英語発音教育の金字塔となった。
『なんで英語やるの?』は読み物としても実に面白い名著なので、ぜひ一読をおすすめする。
私は、中津燎子先生と親しかった。1999年、私は立命館大学の奥川櫻豊彦教授を通じて中津燎子先生に出会うことができた。大変気難しいことで知られる中津燎子先生だったが、当時四条烏丸にあった私のツジイイングリッシュスクールに先生を招いて特別講演などをやってもらったものだ。
中津燎子先生が、英語教育について発声法や発音の重要性を日本社会に訴えた最初の人物である。
でも、それぐらい、ちょっと調べれば誰にでもすぐにわかることである。
世間知らずも甚だしい。もしくはただの嘘つき。発声や発音を学ぶのが全く新しい英会話学習法などと謳うリテラシーの低い英会話スクールの広告を見るだけで、誠実さの低さや指導レベルの低さがわかる。
私たち人類は、常に先人たちの研究や発明の恩恵によって生き永らえてきた
文化人類学者なので当たり前かもしれないが、私は人類、文化を愛する。
世界初の英語文法書は、1586年にウィリアム・バラカーによって執筆された。
世界初の本格的な英語辞書は、1755年にサミュエル・ジョンソンが出した。
世界初の英語発音辞典は、1917年にダニエル・ジョーンズによって出版された。
私たち現代人は、先人たちの業績の上で便利な生活を享受している。
先人たちに敬意を示しませんか?
今日は、東京升砲館の集中稽古日。
今日も最高の稽古にしよう!!先人に敬意を払いつつ、皆の力で、新たな物を創造しよう!
今日も、笑顔で良い1日を!