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「How are you?に対してI’m fineと答えるネイティブなんていない」

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「”How are you?”と尋ねられて”I’m fine.”と返答するネイティブはいない」とする説が流行しているが、それは正しいのか?

A: How are you?(体調はいかがですか?)
B: I’m fine.(結構です)
という日本の英語の教科書でよく見られる例。

これに関して、「How are you?に対してI’m fineと答えるネイティブなんていない」という説が流布している。

誰が言い出したのか知らないが、これはおかしい。

なぜなら、”I’m fine”は”How are you?”に対する返答として米国で普通に用いられているからだ。

このようなな珍説が日本で流布している理由はいくつか考えられる。

理由① 昭和の時代に”I’m fine”が日本の英語の教科書に載せられ、以後日本人が”I’m fine.”のみを使い過ぎた。

How are you?と尋ねられたとき、それに対する返答の仕方は何通りもある中、日本人は教科書に載っている”I’m fine”のみを使い過ぎた。

やたらと”I’m fine”を連発する日本人を見て、一般的なアメリカ人が「他の言い方もあるのに」と感じるのは極めて自然な反応だと言える。

そこに日本人英語学習者が過剰反応し、「ネイティブはI’m fineは言わない」という説がセンセーショナルに広まったように思う。

理由② 状況によって違うのに、それが無視されている

実際、英語圏では目上の人を相手に丁寧に話すときは、”I’m fine.(結構です)”は普通に用いられる。私ショーンも、アメリカの叔母と話すときはI’m fineと言う。昔からそうだった。友達相手では”I’m fine.”よりも、”I’m good.”など他の表現の方も用いられることが多い。

「I’m fineなんてアメリカでは言わない」という主張は、「アメリカの親しい友達同士ではI’m fine以外の言い方も色々ある」という文脈が脱落していることが明らかにわかる。

理由③ 「I’m fineなんて言いませんよ」と主張する人の社会経験の不足

そのアメリカ人留学生が社会経験不足で、目上の人と喋る機会がなかっただけ。自分の個人的経験を、アメリカ社会全体の風習として拡大解釈し喧伝しているケースはあり得る。

また、日本人留学経験者は、大抵10代から20代での留学だ。彼らは留学してアメリカ社会を見たつもりになっているかもしれないが、彼らはアメリカ社会の子供に対するしつけの厳しさも、アメリカの大人社会の厳しさも経験していない。社会経験が足りていない。

彼らが見たのは、アメリカの学生同士の会話では”I’m fine”をそれほど聞かなかったということだけだ。

主張している人間がネイティブだからと言って、留学経験者だからと言って、それらの主張をうのみにしてはいけない。

では、実際”How are you?”の問いにはどう応えたら良いのか?

まず忘れてはいけないことは、英語圏で挨拶に用いられる”How are you?”という表現は、文字通り「いかがですか?」や「お元気ですか?」という意味ではないことだ。ナイスに相手に接するための挨拶表現である。

よって、”How are you?”に対する回答も、自分の心理状態や健康の状態を詳しく説明するためにするのではない。以下の一般的な回答は、相手の質問に対して丁寧に答えるという意味合いで行われる。


I’m fine.
I’m good.
I’m doing well.
I’m okay.
I’m great.

大切なのは、「気持ち」と「話し方」だ。

今までI’m fineと言っていたからといって、それを気にする必要はないよ😄

世の中には無責任で間違った説が多く流布している。

気をつけて。


ショーンツジイ

文化人類学者・英語教育家
英語発音 升砲舘 館長
升砲館金剛會 主宰



ショーンツジイや弟子たちの指導する升砲館で学びたい方へ

升砲館(しょうほうかん)が目指しているものは、単なる語学教育を超えた、人間としての在り方の回復、日本人の精神文化の再興を通じた英語習得です。通じる英語ではなく「魂を響かせる英語」を獲得します。

子供不可。国籍・レベル不問。

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多くの語学教育は、「便利な道具としての英語」を提供しようとします。
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