SHAWN TSUJII'S

本とは、手にできる夢である

写真は、こないだ京都のヒルトンホテルに行ったときに偶然遭遇した友達のReimi氏。やり手の起業家でありながら、多くの人たちから慕われている人徳の高い人だ。昨年末、私の京都の父親が倒れたときも、Reimi氏は多忙なスケジュールの中、親身になって父を助けてくれた。Reimiちゃん、改めてありがとう。

さて、今日は読書について書く。

「本を読む者は死ぬまでに千の人生を生きる。本を読まぬ者は一つの人生しか生きない」
ジョージ・R・R・マーティン(米国の著作家)

私ショーンは「本が好きな人間」の部類だと思う。母によれば、私は3歳ぐらいから読書を開始したそうだ。

他にすることがなかっただけかもしれないが、とにかく幼児期の私はアルファベットもひらがなも一切読めないくせに、毎日毎日とりつかれたように本を読んでいたという。

英語の本も日本語の本も関係なしに、家にある本は全部読んでいた。

絵本、小説、そして辞典まで。意味もわからないのに、辞典を最初のページから最後のページまで読み切っていた。

なぜ、そこまで私は本に惹かれたのか、今でも理由はわからない。

けれど一つだけ確かなのは、私は本の中に「違う世界」を感じていたということだ。

意味はわからなくても、文字の並びが、紙の匂いが、物語が醸す気配が、私の中に火を灯していた。

それはまさに、英国の著作家ニール・ゲイマンが言った「本とは、手にできる夢である」だった。

私は今も、本が好きだ。

そして、美しい文章を書ける人を尊敬している。

日本語では肥田春充(思想家)のような知的かつ叙情的、クラシックな文体に心を奪われ、英語ではラドクリフ=ブラウン(社会人類学者)の重厚にして詩的、理性と構造の調和がとれた文章に、深い感動を覚える。彼の文章は、単なる論理の器ではなく、思想の骨格として「美」をまとっている。

読書は、別世界への旅である。

そして、英語を学ぶという行為そのものも、本来はそうであるべきなのだ。

この話はまた別の投稿で詳しく述べようと思うが、あなたの英語習得を妨げる最大の敵は、「語学教育界」そのものである。

だからこそ、語学から一度、離れよう。

テキストや問題集にかじりつく代わりに、物語に飛び込んでみよう。

息づかいのある英語の世界へ、自分の感性で触れてみよう。

本の中には、学びではなく、「生きたことば」がある。

そしてその「ことば」は、あなたの英語の芯を、静かに、確実に育ててくれるのだ。

読もう!


ショーンツジイ

プロイングリッシュスピーカー育成ディレクター



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