ショーンです。写真は、画家の塩澤文雄先生。週末に升砲館比叡山道場に来られたときに旧館の前で撮ったもの。
ど迫力のエネルギーが渦巻く作風に加え、見る者に深遠な神秘を感じさせる、孤高の巨匠、塩澤文男先生。
人生観や、絵を描くときの内面的なプロセスなど、土曜日の夜2時ぐらいまで、いっぱいいっぱいお話しを伺え大変ラッキーでした。
塩澤文雄先生、粋で、深くて、優しくて、とにかくめちゃめちゃカッコいいお方なのです。
こんな人になりたいなぁと憧れます。
さて、芸術と右脳についての関連性は、多く語られるところですが、英語を覚える上でも、右脳を活用することが非常に重要です。
升砲館では「右脳で絵を描きなさい」という主張で知られる、米国の美術教師ベディ・エドワーズ氏(1926 – )の論について学んでいます。
ベディ・エドワーズ氏はこう言います。
Draw the space around an object.
対象物の周囲の空間を描くのです。
得てして、私たちは対象物ばかりに目が行くものですが、ベディ・エドワーズ氏はその周囲の空間を描くことにより、右脳を活用して眼前の風景を捉えて絵を描くことができると言います。
「右脳と左脳でそんなに違いがあるの?」と思う人もいるかもしれませんが、エドワーズ氏の例証が示しているように、右脳を使うトレーニングの後は、劇的に絵のクオリティが上がっているのです。
以下は、それぞれ左がbeforeで、右がafterです。トレーニング後の右の絵は、格段にレベルが上がっていて、同じ人が描いたとは思えません。
いかがでしょうか?
すごくないですか?
これは絵の話だけではありません。
あなたが英語を話すとき、英語を聞くとき、全てにかかわっている問題なのです。
以下の動画は、升砲館の稽古に初参加した前田太尊さん(本名)の音声です。中卒、少年院上がりで、英語の知識はほぼゼロの状態での英語初挑戦でしたが、右脳を活用すれば、このような大きな変化が現れます。
この変化、お分かりでしょうか?
英語の「音」だけを見て、周辺の空間を見ていない。
右脳を活用していない。
それらが現代の日本人の英語学習の大きな問題となっています。
一般的な英語教育では、知識の指導がメインで、右脳が活用される機会はゼロに等しいです。
学校教育の英語でも、その改変版である民間の英会話スクールでも、さほど変わりません。
ちょっと考えたらすぐにわかることですがが、知識だけではことばは話せません。
もちろん知識は大切なのですが、肝心なのは右脳を活用すること、すなわち「いかに感じるか?」「いかに認知するか?」という深い問題です。
右脳の働きについて、詳しく知りたい方は、以下の動画をご覧ください。
■ジル・ボルト・テイラー『My Stroke of Insight』(20分11秒)
米国の神経解剖学者ジル・ボルト・テイラーによるTED講演
もし、あなたが苦しむことなく自然な英語を習得したいのであれば、もし、あなたが英語をネイティブのように話せるようになりたいのであれば、論理的な左脳ではなく、右脳的な捉え方をすることが非常に重要です。
右脳を本格的に活用し、圧倒的な英語話者となりたい人は升砲館に来てください。
ショーンツジイ
文化人類学者・英語教育家
英語道場 升砲館 館長