SHAWN TSUJII'S

I like muscle cars, they represent freedom.(私はマッスルカーが好きだ。マッスルカーは自由の象徴。)

おはよう、ショーンだ。お前たちはマッスルカー(muscle car)というクルマの種類はご存知だろうか?伝統的にアメリカで盛んなマッスルカー。

速くて、かっこいい。

大排気量のV8エンジンで力強く走る。

大雑把に分類すれば、アメリカで公道を走っている一般的な自家用車と、数千万円クラスの高級なスーパーカーとの間を埋めるセグメントの一翼をになう、それがマッスルカー。

V12エンジンを積んだ超高級のランボルギーニやフェラーリなどのスーパーカーまでとは行かないが、加速もパワーも一般的な自動車を軽く圧倒するハイパフォーマンスなマッスルカーたち。

トルクを感じさせるエンジンサウンドも魅力的。

見てよし、乗ってよし、聞いてよし。

マッスルカーは、速くて、運転も楽しくて、個性的。

公道を気持ちよく普通に走っているが、しかしながら、パワーがあるので、本気を出せば普通のフェラーリやランボルギーニ、ポルシェにも張り合う実力を持つモダンなアメリカンマッスルカーたち。

4気筒エンジンの普通のファミリーカーや通勤自動車(commuter car)では物足りない!

速く走れないし、自分らしくない。

かといって、高級なスーパーカーやロールスロイスも、自分向けではない。

自分の個性を表現したい!

そういう、ありきたりな枠(rut)にはまりたくないアメリカの自動車愛好家たちが愛して止まないのが、マッスルカーなのだ。

Ford Mustangや、Chevrolet Corvette、Dodge Chargerなどが有名だ。

クルマ好きのアメリカ人の心をときめかせる、自由の象徴。

自由、アメリカ建国以来の伝統。

ライフスタイル選択の自由。

うーん、素晴らしい。

なぜ、こういう話をしているのかと言うと、私が2015年7月に升砲館を創設した理由が、まさに自動車界でいうアメリカンマッスルカー愛好家たちのようなセグメントに位置する、日本の英語愛好家のための英語道場を作りたかったからだった。

マッスルカー愛好家の心理にも似た、以下のような感性を持つ英語学習者。

一般的なファミリーカーとは違う世界の、ハイパフォーマンスなレベルの英語話者になりたい。

人と同じなのは嫌だ。

自由を大切にし、個性を出したい。

ハイパワーのマッスルカーで走る楽しさや歓びのように、英語を使った生活の楽しさと歓びを感じたい。楽しく、陽気に英語を話したい。

英語が大好きなのだが、通訳者を目指しているわけでもないし、ヨーロッパやアメリカの大企業の重役と英語でミーティングをするわけでもない。しかし、そんじょそこらの日本人英語話者レベルでは満足できない。

たどたどしい英語は喋りたくない。アメリカンマッスルカーがフリーウェイをのびのび走るように、余裕を持って、ゆったりと、しかも速い英語を話せるようになりたい。

セコいドライバーが割り込んできても焦ることのない、強いマッスルカーを運転するドライバーの自信と心のゆとり。そんな自信や心のゆとりを持てる英語話者になりたい。

悪質なドライバーがあおって来ても、ちょっとペダルを踏み込んだら、いつでもスイスイと加速して引き離せる大排気量V8エンジンの余裕の馬力。そんな実力の余裕を持つ英語の使い手になりたい。

姿勢。マッスルカー愛好家は、クルマに対する愛情や憧憬、そして敬意を持っているではないか。自分も、そのような姿勢を英語に対して持っていたい。

ライフスタイル。マッスルカーオーナー達にとってマッスルカーは単なる移動手段や道具ではなく、ライフスタイルそのもの。英語もただの道具なのではなく、ライフスタイルなのだ。

とにかく、どうせ英語を話すのなら、かっこよく自由にのびのび話せるようになりたい。自分を表現したい!

などなど、、、

そのような意識をシェアできる英語愛好家の方々が満足できるコミュニティを作りたいと考え、私は升砲館を開講した。

おかげさまで、意識の高い多くの英語学習者や英語愛好家たちが升砲館に集まってくれた。

今、升砲館では毎日、皆が目を輝かせながら、英語発音やアドリブ訓練、コミュニケーションの訓練を行なっている。

毎日がとても幸せだ。

そういうわけで、私にとってアメリカンマッスルカーは、升砲館で学ぶ人々の心のあり方を象徴するような存在なのだ。

しかしながら、なぜ、こんな年末にクルマの話をしているのだろう?

というのも、実は先月シンガポール出張から帰ってきたら、自家用車のレクサスSC430(妻ビッキーの愛車、下の写真の赤い車)が駐車中に当て逃げされていて、傷物にされていたのだ。

大ショック!

ビッキーも私も、スポーツクーペのレクサスSC430が大好きだったので、修繕して乗り続けるか悩んだのだけど、この際、心機一転しようと、升砲館を象徴するようなアメリカンマッスルカーに乗り換えることにしたのだ。

この写真が現物で、黄色のシボレー・カマロSS。

6200ccのV8エンジン、コルベットと同じエンジンの力強いカマロSS。

嬉しいことに、車名のカマロ(Camaro)は、フランス語で友達を意味する言葉が語源だそうで、comrade(仲間・友達)を大切にする升砲館コミュニティを象徴する名前である。

レクサスSC430とお別れするのは、たいへんさみしいが、これから黄色のカマロと共に、明るく朗らかに暮らして行く。そう思っている。

升砲館の門下生たち、特にクルマ好きのダイスケやオジー、またクルマ談義するぞ。

升砲館では「人と同じなのは嫌だ」「自由が大切」「英語や異文化間コミュニケーションを心の底から楽しみたい」「ゆったりしたとスピードの英語から、速い英語まで、大きなパワーで余裕を持って話せるようになりたい」「自分を変えたい」いうような方々の入門をお待ちしている。入門時の英語レベルは全く不問で、考え方の合う人だけを募集している。「英語はただの道具」というような冷めた考え方の人は、他のスクールの方が合うだろう。

では、お前たち、良い週末を過ごしてくれ給え。

以下は、思い出のために作った、SC430のムービー。最後の定期点検でレクサスに行ったときのものである。

色々な思い出をありがとう、SC430!!


ショーンツジイ

文化人類学者
英語道場 升砲館 館長


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