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良い印象を与える英語 2

写真は、昨年のMiss Asia Pacific Internationalの日本代表、津田萌花氏と。例年の大会とは桁違いの過酷な状況の中、彼女は日本を背負って最後まで大舞台で堂々と戦い抜いた立派な人だ。

さて、
「英語は通じれば良い」

昨日も書いたが、これは本当にやっかいな言説だ。

「メシは食べられれば良い」と言って食事会に参加するようなものだ。

確かに生命は維持できるが、そこにはもはや「文化」も「美」もない。

食事とは、単なる栄養補給ではなく、香り・器・会話・所作すべてを含めた総合芸術である。

英語もまた、それと同じだ。

言葉は品格を示す。

良い印象を与えるために、人は多くの工夫をこらす。

身体を鍛え、服装を選び、歯並びを整え、顔を磨く。

しかし、それでもまだ足りない。

声と発音、リズムが悪ければ、第一印象の90%は崩れる。

声は「心の顔」であり、発音は「知性の骨格」なのだ。

昔、英国のサッカー選手デイヴィッド・ベッカムの写真を見た北米の女性たちが、彼のルックスに熱狂した。

だが、彼の話す動画が出回ると、その独特のコックニー訛りと甲高い声に、多くが失望した。

ベッカムはその後、発音を徹底的に矯正し、声の響きを変えた。

結果、人気は見事に復活した。

つまり「声」は、外見すら超える印象の力を持つということだ。

発音が悪いというのは、単に音が違うというだけでなく、呼吸・姿勢・自信の波動がずれているということでもある。

そしてそのずれを、相手の潜在意識は鋭く察知する。

ネイティブスピーカーが「この人は安心できる」と感じるのは、言葉の内容ではなく、声とリズムが文化的に“調和している”ときなのだ。

だから、「通じれば良い」ではいけない。

それはただ、相手の世界に入る扉をノックして終わっている状態だ。

本当に印象を与える英語とは、扉を開けて中に入り、相手の心の空間に調和の響きを残すこと。

つまり“音としての礼儀”を尽くすことだ。

升砲舘で教える発音やリズムの稽古は、そのための道である。

英語とは情報伝達のための道具ではなく、あなたという存在の品格を音で伝える術だ。

声が変われば、人生が変わる。

経験した人でないと、わからない世界がそこにある。

升砲館でその世界が体験できる。

ひとりひとりが自分らしい自然で美しい英語を獲得できますように


ショーンツジイ

プロイングリッシュスピーカー育成ディレクター



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