SHAWN TSUJII'S

許せない動物虐待

私はこの報道に大変胸が痛んだ。私たち人間の大多数は牛や豚、鶏、魚など動物の命をいただいて生きているが、娯楽のために動物の命を犠牲にするという人間の身勝手さには、私は本当に悲しくなる。韓国映画の落馬シーンの撮影のために、馬を虐待していたとする報道だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ee7608330243af21a70966fc0ae50d2e39c96f66

私の大好きな1979年の日本映画の名作『戦国自衛隊』でも合戦中、多くの迫力ある落馬シーンがあった。

『戦国自衛隊』に出演していた馬たちは、アクションシーンの撮影用に何ヶ月も役者と訓練を積んだ精鋭部隊で、しかも撮影中は馬が転けたとき怪我をしないようにマットを敷いて万全の安全対策が施されていたという。

16世紀のフランスの大哲学家デカルトの時代は、動物はヒトと違ってことばを持たないので、生き物というより機械のような存在と考えられていた。それを発展させたのが17世紀のオランダの哲学者スピノザで、彼は動物を機械と呼ぶならば人間もよく似たものだと論じた。

その人間機械論的な考え方は、私の好きな哲学者ラ・メトリや文豪マーク・トゥウェインらによって、引き継がれていくことになる。

ヒトも動物も同じ地球に暮らしている親戚のようなものだ。

人間の精神性が上がりますように。

動物虐待がなくなりますように!


ショーンツジイ

文化人類学者
英語道場 升砲館 館長


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