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「裏の英語」の強さ、「表の英語」の弱さ。お前はどっちだ?

おはよう、ショーンだ。私は昨日、ビッキーや浜沢亜希と一緒にジャガイモやナス、トマトの収穫のために京都の京北町に行っていた。非常に暑い日だったが、良い汗をかくことができてとても嬉しかった。やっぱり無農薬野菜は良い!

写真は畑の所有者の一瀬さん。素晴らしい笑顔の持ち主で、一緒にいるだけで周囲を幸せにするすごい人物だ。

さて、英語を学ぶ上で、重要なコンセプトの選択肢がある。この選択肢は、できる限り初期の段階でしておくべきものだと私は考えている。

もくじ

英語を学ぶ上での、二つの対照的なコンセプト

私のブログを読んでくれている粋な読者のお前たちは、もうわかってるよな?

その選択肢とは、

①一般的な表の英語の「英語はただの道具、通じたら良い」という語学的な見方に対して、

②裏の英語での「現地の人間と同じように英語を話す」という文化人類学的な見方の、

対極的な二つのコンセプトのことだ。

「英語はただの道具、通じたら良い」というコンセプトの特徴

外様として英語を話すのであれば、語学として英語を学ぶのであれば、「通じたら良い」でも当たり前だし、限定的にそれはそれで良いと思う。

ただ、旅行に行く程度では良いかもしれないが、長い目で見れば「通じたら良い」は現地の人間の心にはあまり響かないし、好かれない。

独りよがりで失礼な言い方。そんな言い方しかできていないのに、一応文法が合っているので、日本人英語話者は自分の過ちに気づけないことが非常に多い。そして、大人になってしまうと、誰も「あなたの英語の言葉遣いは失礼ですよ」と教えてくれない。

表の英語は「一応通じるが、それだけで終わる」というのが特徴だ。

また、表の英語には芯の強さがない。話者とことばが一体化されていない。点数主義の表面的な語学は、喋っている人の意図の真剣さが伝わらないのだ。

最近激増する不逞外国人観光客に英語で注意できるか?

さて、空前の円安で、最近は今まで日本に来ることのなかったマナーの悪い層の欧米人観光客が激増している。ホテルの部屋を無意味に荒らして内装を破壊(テレビ叩き壊し、部屋中お酒ぶちまけ、壁紙ビリビリなど)したり、奈良公園の鹿を死に至らしめたり、京都の舞妓さんを叩いたり、傍若無人の振る舞いだ。

「通じれば良い」という語学的な英語では、あまりに表面的すぎて、マナー違反の彼らを制することは難しい。注意したとしても、言い返されて終わる。

他方、「現地の人間のように当たり前に話す」というコンセプトで習得する升砲館の「裏の英語」は、「あなたと英語の一体化」を実現する。そのような英語は、たとえ一言でも威力がある。本気が伝わるのだ。

悪いのは奴らの方なのに、奴らは注意する日本人の英語をバカにして笑っている。

おい、読者諸君、そんな状況許せるか?

人として許せないよな?

私は許せないぞ。

では、どうすれば良いのか?

現地の人間のように英語を話す「裏の英語」の強み

こういう場合、表の英語を学んでいる日本人は“I’m sorry. Please don’t touch the deer in this park.(ごめんなさい。この公園の鹿に触らないでください。)”など、独特のセンスの文章をひねり出す。文法は合っているかもしれないが。そもそも、英語圏の人間の感覚では自分が悪くない場合に、謝罪を表すI’m sorryなんて絶対に言わないのだ。

裏の英語では、一言“Hey!”だ。その後に文章が続くこともあるが、まずは“Hey!”で相手を制する。

多くの言葉は必要ない。なぜか?

アメリカ人のまともな大人が、そういう若者を注意するときに“Hey!”と注意するからである。

それが「現地の人間のように英語を話す」コンセプトの「裏の英語」なのだ。

英語使用者として、ちゃんと「自分と英語が一体化」していれば、一言”Hey!”と注意するだけでも奴らを制することができる。真剣さが伝わるのだ。

表の英語では闘えない

表の英語には、そういう強さがない。単なる語学じゃあ無理だ。

軟弱な表の英語では、いくら英語で注意したとしても、奴らの心には響かない。

人類皆兄弟なのだからポイ捨てやめましょう!のような美辞麗句は、アホには伝わらない。

英語はただの道具じゃなく、強力な武器でもある。自らを守り、愛する者を守り、秩序を守る武器なのだ。

「表の英語」or「裏の英語」

お前はどっちだ?

もちろん、これをお読みの「裏の英語」を愛好する者どもは、点数主義の「表の英語」なんか嫌だろ?

だよね。

語学として英語を身に付ける「表の英語」と違い、人として英語を身に付ける「裏の英語」なら、愛をささやくこともできるし、マナー違反の外国人に注意もできるようになる。

ということで、今日も皆んなで型破りで覇気のある1日を過ごそう。

秩序を大切にしよう!日本を守ろう!世界を守ろう!


ショーンツジイ

文化人類学者
英語道場 升砲館 館長


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