SHAWN TSUJII'S

私のギターの師、Kelly SIMONZ(ケリーサイモン)

「エレキギターは誰が弾いても同じ音になる」と口にするアコースティックギタリストが、ときどきいる。

彼らは、エレキギターという楽器の本質を何も理解していない。

同じギター、同じアンプ、同じセッティングであっても、弾く人間が違えば、音はまるで別物になる

それはまさに、魂が音に宿るか否かの違いだ。

私が升砲舘で伝えていることも同じで、同じ人間でも、魂の在り方で全く別物の響きの英語になる

この写真は数年前、私の師であり世界屈指の超絶ギタリスト Kelly SIMONZ 氏のコンサートの楽屋で撮影されたもの。

ギター界のレジェンド、西山毅さん(HOUND DOG)も楽屋を訪れてくださった。

左からKelly SIMONZ、西山毅さん、そして私、ショーン。

ギター界の巨星たちの間に自分が立っている、まるで夢のような一瞬だった。

Kelly SIMONZは、単なるプロギタリストではない。

人間技を超えた領域に踏み込んだ、稀代の音の錬金術師。

ある日、彼が私の自宅を訪れ、私のギターとアンプで軽くひと弾きしてくれたことがある。すると、そこから放たれたのは、今まで一度も聴いたことのない、官能的で立体的なKelly SIMONZサウンドだった。

たしかにそれは、私のギターであり、私のアンプだった。

なのに、あの音はどこから来たのか?

そのあと私が弾いてみても、いつもの「自分の音」にしかならず、ただただ唖然とするばかり。

ギターの機材専門家として東京で活動しているDEKKAI SAKAI氏も「Kellyさんのようなアンプセッティングで自分は全く弾けない。。。」と言っていた。

機材ではなく「指から出る音」が違うのである。

指だけでなく、そもそも魂レベルから違う

世界的キーボーディスト Mistheria 氏(イタリア)は、数々のギター界の超人たちと共演してきた音楽界の重鎮だ。

そんな彼がある時、こう言った。

「KellyはGuitar Princeだ。ギター界の君主だよ」

その眼差しには、畏敬と羨望が滲んでいた。私は直感的にわかった。この人は、Kelly SIMONZを他のどのギタリストよりも高く評価している。

かつてギター界の王者と讃えられた天才、イングヴェイ・マルムスティーン

その彼と長年共演していた米国人ボーカリスト、マーク・ボールズ氏が2019年にKelly SIMONZと初共演したとき、マークは目を見開いて驚いた。

イングヴェイ本人でも誤魔化さないと弾けないぐらいのイングヴェイの難曲を、Kelly SIMONZがいとも簡単にスラスラと弾いてしまう。

「イングヴェイのこの曲は正しく弾けばこういう曲だったのか!」

私もその場にいたが、マークは何度もこうつぶやいていた。

「やっと、この曲の”正しい姿”を聴けた気がするよ」

早回しのような超速プレイ、そしてゆっくりした曲では一音一音が胸を打つ。

ギターを咆哮させ、ささやかせ、涙させることのできる、世界でもごくわずかな存在、それがKelly SIMONZ。

その音は、アグレッシブで情熱的で、どこか妖艶でもある。

色気があるのだ。

そして、彼の人柄もまた、私が深く尊敬する理由だ。

常に礼儀正しく、慎み深く、そして温かい。

どこまでも誠実で、どこまでも美しい。

今日は、そんな私のギター人生を根底から変えてくれた師、Kelly SIMONZ氏の誕生日である。

ケリーさん、今日はお誕生日おめでとうございます!

また、連絡差し上げます!


ショーンツジイ

プロイングリッシュスピーカー育成ディレクター



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