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武道の教え「良師は三年かけても探せ」

こんにちは、ショーンだ。

大人が外国語を学ぶとき、発音について学んだり、文化について学ぶのは、非常に大切なことだ。

発音が悪ければ、相手に通じないし、聞き取るのも難しくなる。

文化を知らなければ、どう行動して良いのかわからず、恥をかく。しかも、そんなとき、自分が恥をかいていることすらわからない場合も多い。

ただ発音や文化面は奥が深くて、教えるのが難しい。

特に発音は生徒に「出来るようにさせる」ことが難しいし、きちんと指導できる人材も極めて少ないので、多くのスクールが「インド人の英語にインド語訛りがあるように、日本人も日本語訛りがあっても構いませんよ」という詭弁を用いて、外国語学習にとって本当に必要な発音指導というのを避けている。

しかし、それでも、あなたが英会話スクールのセールス担当者に「発音に興味がある」と伝えるとする。

英会話スクールのセールス担当者は「道筋が違っても、結局『英語がうまくなる』という目的は同じですからね」ともっともらしい方便を振りかざして、発音をやりたいというあなたの思いを無下にして、指導が簡単でしかも利益を出しやすいTOEICコースを勧めてくるだろう。

上記の「道筋が違っても、結局『英語がうまくなる』という目的は同じだから、どんなやり方でも結果は同じ」という詭弁は、山に登るのに道筋は違っても「頂上を目指すのは同じ」というメタファーだ。

ちょっと考えたら子供にでもスグにわかることだが、そのようなことは完全に言葉の上だけのまやかしだ。。

例えば「どこの会社に入っても、民間企業の目的は『利潤の追求』ということで共通しているので、どこの企業に就職しても同じだよ。」と他人にアドバイスしているのと同じである。

勘の良い人はスグに気づくはずだ。

従業員がスグに辞めていくブラック企業もあれば、従業員のことを大切にしてくれる働きやすい会社もある。また、パワハラ、モラハラが生きがいとなっているソシオパスの先輩に毎日精神をすり減らされるのと、聡明で尊敬できる先輩に恵まれるのとでは、天と地ほどの違いがある。

世の中には単に、英語教育を金儲けのためだけに利用している英会話スクールもたくさんある。

驚くべきことに、指導者側があなたの英語がうまくなるとは最初から思っていないスクールもたくさんあるぐらいだ。

英会話スクール選びや、指導者選びは、非常に大切だよ。

よく武道では「良師は3年かけても探せ」と言われる。

英語教育業界でもその通りだと思う。良い指導者やメソッドに出会うことは、あなたの英語にとって、あなたの人生にとって、大きなメリットとなる。

なぜなら、外国語を学ぶということは、単に知識を少し増やすことではないからだ。

外国語を学ぶことは、私たちに勇気や自信を与えてくれる。

さらに、外国語を学ぶと、自国の良いところも見えてくる。

外国語を学ぶと、人生が豊かになるよ。

私自身も、幼いときから英語と日本語の両方に触れていたことにより、有形無形に、非常に大きな恩恵をこうむって育ってきた。英語だけで育っていても、日本語だけで育っていても、今のようにはなっていなかったと思う。本当に両親には感謝している。

「良師は3年かけても探せ」

門下生の中には、升砲館のことを知って、入門までに最長5年かけた人もいる。3年悩んだ人も結構たくさんいる。

英語はパーソナルなものだ。あなただけのものだ。

それだけに、良師に巡り会うにも時間をかける値打ちがある。

がんばれ!

あなたが最高の英語人生を送れますように!

愛を込めて。


ショーンツジイ

文化人類学者
英語道場 升砲館 館長


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