時下ますますご健勝のほどお喜び申し上げます。ショーンだ。
写真は4年前に元大相撲力士の三杉里と一緒に撮ってもらったものだ。真剣勝負の中で多彩な技を駆使した名力士は、引退してもとてもカッコいい人だった。
私は自分の仕事が好きだ。自分の仕事の何が好きなのかと言えば、私は皆の笑顔を見るのが好きだし、私は褒めるのが好きだ。レッスンの中で皆で笑い合うときほど幸せを感じることはなかなか無い。
私は自分の特性を活かして英語を指導するという幸運に恵まれた。
16歳で英語を教え始めて以来、生徒さんやクライアントの英語がうまくなるように、私は、あらゆる方策を練ってきたと思う。
色々な英語教授法を実地で試してきたが、残念ながら既成のものにどれひとつとして決定的なものはなかった。
全てが勉強勉強勉強で、学校教育の思想に毒され過ぎている。
本当に、やってもやってもうまくならない。
ごく少数の人が、一応英語うまいかな?というレベルまで上がっても、根本的に固くて不自然。
私の好きな科学哲学者アーサー・ケストラーのことばに以下のようなものがある。
「正確にはどういう順序で百本の足を動かしているのかと問われ、ムカデはけいれんをおこして飢え死にした。ムカデはそんな問題を考えたこともなかったし、足のことは足にまかせていたのである。」
Koestler, Arthur (1978) Janus: A Summing Up, Random House
本来なら自然に進行する活動に故意に注意を向けたことにより、このムカデは足が動かなくなった。
スポーツ選手や音楽家の経験するイップス(局所性ジストニア)のようなものだし、オーストリアの精神科医ヴィクトル・フランクルの唱えたハイパー・リフレクション(過剰反省)も、この現象に極めて近い。
現存する全ての英語学習法は、この辺りをうろついている。
結論を言うと、
❌英語を聞いて喋れるようになるためには、いくら知識を増やしても仕方がない。むしろデトックスが大切。
❌勉強をしたところで、無駄なお金と時間、そして労力を費やすだけ。
❌がむしゃらな勉強は、よほどそれが好きな人でない限り、何よりも精神をすり減らす。
というか、現代の日本では、ほとんどの大人がすでに精神をすり減らしている状態だ。
大切なことは、
⭕️自分を好きになること。
⭕️がむしゃらな努力よりも、自分の才能を伸ばすこと。
である。
先ずはある程度英語がペラペラ喋れるようになってから、好きな勉強に取り組む順番の方が良いよ。
その方が自然だしね。
英語三昧「発音・文化・個性」の考え方を私はお勧めする。
それらを後回しにする一般の英語教育の考え方では、英語が嫌いになる確率が非常に高い。
心を痛める英語学習は、もう止めよう。
そこまで勉強なんかしなくてもいいよ。
私は断言するが、あなたはいちいちめんどくさいことを覚えなくても、ちょっとヒントをもらってやっていくうちに自己流でペラペラになれる。
自己流を軽んじる風潮が強いが、自己流というのは、才能の資源。本当だよ。
自己流の中に、あなたの黄金のような才能が眠っている。
英語で悩んでいる人、むやみに知識を増やそうとするより、先ずはペラペラになろう。
ペラペラになってから必要なことに絞って勉強する方が、ずっと時間の節約になる。ちょっとで済むから。