写真は、友人のオペラ歌手須藤慎吾氏と。日本人でありながら世界の数々のコンクールでタイトルを取り、本場イタリアでは「獅子の声」の持ち主と評されるトップクラスのバリトンである。CDでもすごいのだが、生の歌声は本当にのけぞるほどの迫力だ。
声は美しいなぁ。本当にそう思う。
さて、今日は、門下生N氏から寄せられた手紙を紹介したい。
彼は30代の会社経営者。武道とクラシックギター、海外居住経験も豊富な、多彩な背景を持つ男性だ。
Nは升砲舘に入門し、「英語が上手くなる」という言葉が、今までとはまったく違う意味を帯びていることに気づいたという。
以下、彼から届いた文章をそのまま掲載する。
升砲舘に特徴的なことは、「英語が上手くなる」ということ自体の深度が、普通のスクールでは考えられないほど“深い”という点にあります。
入門当初に受けた「8ビートのリズム」や「仙骨の重心移動」などの指導は、確かに他では絶対に語られない内容でした。しかし、それでもまだ、言語が持つ身体的・文化的な背景を話者にインストールするための“方法論”として理解できる範囲内にあったと思います。
ところが、前回のレッスンで扱った「Solitary(孤立性)」というテーマは、そのさらに奥にある話でした。これは、門下生でなければ意味をつかみにくいかもしれません。
私たちが子供の頃、まだ世界が柔らかくて、新しい音や言葉が全方位から入ってきた時代。あの自由で、未分化で、加工されていない空間へと再び身を置ける。そんな感覚を覚えました。
単に英語を学ぶためのメソッドではなく、「子供のような感受性をもう一度、身体に呼び戻す」
まるで、言語の根源に触れに行くような学びだったように思います。
升砲舘は、毎回メソッドの深度が比類なきレベルに達しています。その深さが他のスクールでは経験できない面白さにもつながっていて、表層的な英語力の向上にとどまらず、英語を話している自分自身が変容しました。
この“深さ”と“自分が変わる面白さ”こそが、升砲舘の唯一無二の本質だと思います。
N、心のこもった手紙をありがとう。
君のように、この“深さ”を真っすぐ受け止める人間に出会えることは、教える者としての冥利に尽きる。
そして、そう。
かつて「教室の外で待機していた外国人講師たちが、升砲舘門下生の声を聞いて新しいネイティブ講師が面接に来ているのかと勘違いした」ことがよくあったが、Nの英語もその次元に達してきている。
語学は大切ではある。しかし「語学以外のもの」が本質的に必要だ。
語学的な知識は、他のスクールに行けば良いし、特段お金を払わなくても自宅でAIやアプリを活用して得ることができる。
ただ、語学をいくらやっても、高い次元には到達しない。
升砲舘の稽古は、決して“語学的な知識”を詰め込むものではない。
・身体動作を整えること
・声を澄ますこと
・自然な呼吸をすること
・世界を聴く感性を取り戻すこと
・文化による根本的な思想の相違を知る
それは、英語という言語を使って「自分自身を再び組み立て直す」行為である。
日本の多くの人が、英語を話せるようになりたいと願っている。
けれどその多くは、「終わりなき語学学習」に踏み入れるだけか、
“英語が話せる自分”という「外側のイメージ」を手に入れようとがんばるだけだ。
しかし、「語学的な英語」も「外側のイメージで作った英語」も極めてもろい。
いずれも、砂上の楼閣のように、ほんの少しの外部の衝撃で崩れてしまう。
升砲舘は、そういう場所ではない。
内面から英語話者になることを大切にする。
そのプロセスの中でしか手に入らない「通る声」「通じる言葉」「生きた英語」
それがここにはある。
升砲舘は、万人のためのスクールではない。
だがもし、あなたのどこかに
「このままの自分では終わりたくない」
「英語が話せないまま人生を終えたくない」
という声があるなら、一度、その声に耳を澄ませてみてほしい。
升砲舘は、“深くて自分が変われる旅”を望む者に、確かな道を示す場所である。
英傑のあなたへ

升砲館金剛會 ショーンツジイ
プロイングリッシュスピーカー育成ディレクター


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