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速く英語発音を上達させるには「音」にこだわってはいけない

英語発音を練習しているとき、「思い描いている音が出ない!」「理想の話し方に程遠い、ヘンテコな音しか出ていない!」「自分はなんて恥ずかしい音しか出せないのだろう!」と多くの人が悩みます。

自分の音が正しいか正しくないのかわからないというのも、多くの人に共通する悩みです。しかしながら実のことろ、それらは当然のことなので、あまり心配する必用はありません。

なぜだかわかりますか?

何よりも優先する大切なことは「正しいやり方でできているか?」ということであり、「正しい音が出せているか?」はあまり重要じゃないからです。

自由闊達に美しい英語で話すには、舌内、口腔内、喉頭内の細かい筋肉の発達と強健が欠かせません。特に訓練初期のレベルでは、まだ必用な筋肉が発達しきっていませんし、内的聴取(頭の中にある音)と身体の連携も未完成です。

身体は、それ自体があなたであると同時に、世界で一つしかないあなたのためだけの道具です。職人にとって彼の道具が重要であるのと同様に、発音修行者にとって「発音できる身体作り」は非常に大切で、身体が出来てきて始めて見えてくる世界があります。

身体作りといっても、それは闇雲に筋トレをしても身に付くような筋肉ではありません。例えるなら、植物に水を与えて少しづつ育てるような性質のものでしょうか。

升砲館のメソッドに従って正しく稽古していけば、必ず英語発音の身体は出来てきます。例え、今の音が滑稽に感じても何ら心配は要りません。正しく稽古すれば、正しい身体が出来てきます。

今の音にこだわらず、「正しいやり方で出来ているか?」にフォーカスしてください。

理想の音がスグに出ないと言って、トレーニングのやり方を変えないこと。それが重要です。

だいたいの場合、あとちょっとやれば「そこ」に到達することが多い。

上手くなる人は、その「あとちょっと」を乗り越えた人なのです。

何事もそうですが(like everything else)、諦めたらそこで終わり。

忙しい人はゆっくりでも構いません、正しいやり方で続けていけば、必ず上手くなります。

皆んな、がんばれよ!!!!


ショーンツジイ

文化人類学者・英語教育家
英語道場 升砲館 館長


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